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コラム6 タクシー珍道中

2009年4月16日

新年度がスタートしました!
毎回ご無沙汰と申しておりますが、本当に本当~~に!ご無沙汰しております。
難聴者の皆様、ろう者の皆様、聞こえる皆様、お元気でいらっしゃいますか?
桜も終わり、新緑とツツジ・・このところ暑い日になっていますね。
社会情勢が厳しくなっても花は咲いてくれる日々にひとまず感謝です。
さて、コラム更新する間もなく相談支援に飛び回っているわたくしですが、
久しぶりに書かせていただきます.
その1.あんた外国人?
先日苦手なタクシーに乗った。
二日続けてタクシーを使った。
一日目はちょっとしたセレモニーがあって、
花とか物とかたくさん頂いて大荷物になっていて、
満員電車に乗るのが厳しかったため。
タクシードライバーとの会話が本当に不便になったPOOH。
ちゃんと書けばよいことぐらい百も承知!
だけど、いつものというか、聞こえていた時の癖で、
ついつい「○○までお願いします」と声で伝えてしまった。
運転手のオジサン無言でギアを入れて発進した。
途中で何やら話しかけたらしく、こちらを振り向きながら、
怖い顔してる…。
「あ、すみませんけど、耳が悪いので大きな声でお願いします」
「4号線入ればいいんだね!?」と怒鳴ってからにらむオジサン。
「はい!○○丁目の交差点を左折です」

「・・・・・・・・・・・・・」なんかしゃべってたみたい。
と、突然
「あんた外国人??」ときた!!
どひゃ~~~~~~~!!!
「に・・に・に・日本人です・・」と言いながら支払いをして車から降りた。
う~~~む。
以前、ろうの友達がよく外人に間違われる、と
言っていたことを思い出してしまった。
聞こえない人間の存在など全く知らないところで生きてきたんだろうな。
その2.難聴のオジサン頑張って!
次の日もタクシーに乗った。これは時間節約のためやむなく。
何と運転手のオジサン補聴器つけている!
ふーむ…。初めての体験。
実はPOOHは難聴になった時に、転職を余儀なくされたのだが
絶対に無理な仕事の中に車の運転手があったのだ。

初めは普通に行き先を告げてみた。
顔をしっかり見て、行き先を確認してくれた。
運転中は無言。けっこう年配…。
がんばってるな~~~、すごいな~~、と話しかけたくなったが、
難聴者にとって会話は命取りにもなるから、 話しかけなかった。
到着してから、
「オジサン補聴器使ってるんですね。私も難聴なんですよ」と言ったら、
「ほ~~そうですか。聞こえづらくなっちゃってね…。
でも稼がないといけないから」 と言って、ガハハと笑ってくれた。
「お互い頑張りましょうね~~。助かりました!ありがとうございました」
と手を振るPOOHに満面の笑顔のオジちゃん。
なんだか嬉しいひとときでありました。

きっと、 今日もどこかで運転してるんだよね~~。
安全運転の神様よろしくです!!
POOHの耳は何とか神経が細々と残っております。
でも、お仕事では手話通訳の相棒の力をどどどんともらって頑張っています。
5月からは、エンジョイ手話クラブも始まります。
手話で話したい方、やってみたい方、是非!
情報文化センターにお越し下さいませ。