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コラム8 タクシーってサービス業なのに…

2009年12月15日

ご無沙汰しております。すっかり冬の寒さで肩こりガチガチな日々です。
皆様お元気ですか?
情文センターは目黒区に引っ越しました。心機一転頑張っております。

さて、今日はある聴覚障害のMさんからの投稿を取り上げます。
ちょっと真面目に考えてみたいと思います。

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前略・・話聞いていただけますか…
昨日は診察後の帰宅時、待機しているタクシーに、
「車椅子だろ、冗談じゃない!」って!
すごい剣幕で怒鳴られ目の前でドアを閉められ無視されたんです。
この運転手に怒鳴られて乗車拒否されたのは2回目です。
1回目、2~3ヶ月前には、
私の代わりに通訳のかたが怒鳴られてしまいました。
昨日は診察後、フラフラのところだったので余計にこたえました。
さすがに乗車拒否はまれですが、
ろこつに顔しかめて不平を言う人はほとんどで、
車椅子を乱暴に扱われて壊されたことも3回あります。
気持ちよく対応してくれるのは約1割程度です。
それも必要以上に?下出に出て
「車椅子で申し訳ありません」を連発してペコペコして、
やっと乗せて頂くみたいな…。
私も最近はタクシーにトラウマ的になっちゃって、
ひとりで乗ることがものすごくしんどいのです。
最近は、どうしてものときにはヘルパーさんに一緒に乗ってもらうのですが、
ヘルパーさんもあまりにもほとんどの運転手の不親切に驚いています…
ヘルパーさんと運転手がけんか腰になることも何度もあるのです。
このタクシー会社は心身障害者福祉タクシー助成の協力会社ですので
区に報告して、区がタクシー会社に抗議するそうですが
どうなることやらです。
POOHさんの楽しいエッセーにタクシーのことが書いてありますね。
それでこのひどいタクシーのことも聞いていただきたくて書いてしまいました
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車椅子を使っていて、聞こえにハンデがあって
病気で病院に来ている人に対して、
こんなことがあるのかと怒りがこみ上げてきます。
そのタクシーの運転手、罰があたりますね、きっと。
中にはもちろん良い人だっていますけど。
タクシーの運転手って適性検査とかありますよね。
障害者への対応などの試験もあればいいのに。
「すみませんが聞こえないので」ってつい口にでる言葉ですが
Mさんも、本当はペコペコする必要ないのにこういうことがあるから
なんども頭下げているんですよね。どんなにか悔しかったことでしょう。

そういえば、数年前…
大雪の日にバスケの試合があり、電車が遅れて試合時間に間に合わない!
仕方ないからタクシーに乗った時のことを思い出しました。
試合会場の中学校を告げて、車内でテーピングを開始。
せっせとテープを足首やひざに巻いていたら、タクシーがストップした。
???ん?どこだ?ここ?
…運転手のおじさん、カーナビを操作している。
「どうしたんですか?わからないんですか!?」
と、身を乗り出すPOOH。
見てみると、全然違うところじゃん!
あ~~~し・あ・い・が・はじまっちゃう!
運転手さん住所を入力し始めたんだけど、
慣れてない!
「…決定!違います!…下!上!決定!」
いつのまにか怒鳴っていた。
結局、なんでこうなったかわからないまま、遠回りして大遅刻。
料金はもちろんかなりサービスしてもらった。
で、POOHは考えた。
もしかしたら、運転手さんは何かPOOHに聞いたのかも…。
おとなしい感じだったから
聞こえないPOOHがテーピングに夢中になってて
反応できなくてそれをシカトしていると思ったのかも…。
なんて、気を回すことが多いんだよね。
聴力弱者は。

さて、Mさんのことはあってはならないこと。
このメッセージを読んだ皆様。
タクシーのサービス向上に協力してください。
「実は…こういうひどい話があって…」
と、タクシーに乗る度に話題にしましょう。
筆談でも通訳同伴でもなんでもかまいません。
機会があったら声をあげていきましょう!!

久しぶりのコラムは長編になりました。
もうすぐジングルベルです。
新型インフルエンザも仕分け人も怖いですが、
元気に今年を締めくくりたいと思います。
皆様もどうぞお元気でよいお年をお迎えください。