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コラム13 病院でのこと

2011年2月1日

とっくに明けた新年ですが、
今年もよろしくお願いいたします。

ひさ~~しぶりに、大学病院へ行った。
なんだか、ずっとここのところわき腹が変に痛むんで、
もしや?また!
帯状疱疹か!?とか、
肝臓か?!とか
じん臓か?!とか・・・・・。
友人が癌に倒れてからというもの、
ちょっとしたことでも気になるような感じがする。
ま、何でもないという安心感を得るために、
でかいきれいな病院へ行ってみた。
なんといったって、
今病気になるわけにいかない!!
まだまだ元気で働きたい!
近所の医者じゃなくて大学病院にしたのはもしものことを考えて。
で、
10年前聞こえが急降下した時、
体中が変になってありとあらゆる科を周り、
検査したこの病院が、聴覚障害者のための配慮が整っていてびっくりした。
総合案内に「耳マーク」が立てかけられて、
聴覚障害者の方はお申し出くださいとある。
何だろ??と思って申し出てみた。
試しに手話をいきなり出してみた。
すると、係の人がにっこり笑顔で「こちらに書いてください」と身ぶり。
自分がどこの科を受診するか、
筆談がよいか、大声がよいか、を選択するようになっている。
残念ながらさすがに手話は選択肢にはなかった。
病院専属の手話通訳は雇ってないってことだね。
病院で大声は恥ずかしいしプライバシー守れないので、
当然筆談を選んだ。
すると、筆記用具と首にぶる下げるようになっている耳マークカードを渡された。
耳マークを首にぶら下げるのはちょっと抵抗があったけど、
耳マークを裏返してかけてあるいた。
待合の時とか必要に応じてひっくり返して使った。
総合診療科の受付を済ませて椅子にどっこいしょと座ったら、、
目の前のテレビがデジタルテレビで字幕が付いていることに感激!
ほ~~~すごいじゃん!このことを報告したある人に言われたけど、
病院でテレビの音流すとうるさいから字幕の方が便利なんだよとのこと。
そうだよね。
ラーメン屋のテレビみたいに皆で巨人応援したりしないんだから。
病院というはてしなく長く待たされる地獄において、
テレビを見て気分を紛らわせるというのは大変ありがたい。
ふと、いつも仕事で出入りする精神科病院の病棟のテレビもちゃんとデジタル化した
のだろうかと、気になった。
難聴の患者さんがボリュームを上げてよく喧嘩になってたっけと。
「文字放送デコーダ買ってあげてくださいよ」ってよく言ってたっけな。
待合では、ボーっと本に目を通していたら、
係の人がカルテを持ってきてくれた。
耳マークの患者は声で呼ばずに側に行って対応するようになっている。
渡されたメモボードに「2号館プライマリーケア受付に出してください」って書いて
あった。
親切なスタッフに、にっこり笑顔で手を振って2号館へ。
結局診察と検査の予約を取って修了となったけど、
病院内のできごとは全て筆談だった。
医師も全部丁寧に書くではないか!!これは青天の霹靂って感じだった。
特にプライマリーは若い医師がベテランのもとで修行する場所なので、
余計丁寧だった。
とってもとっても安心して受診できたことをここに報告いたします!
でも、手話が必要な人にはちゃんと手話通訳者が派遣されないとね。
文章のやりとりは結構難しいから。
老後はだれでも病気を抱えながら生きていくけど、
身近な病院が聴覚障害者に温かになってきているようであります。
ちょっぴり光が見えたような・・・。
あ、結局今回の結果は問題なしで、
心配いらないとのこと。
ほっ。
単なる運動不足かもね・・とほほ。
さて!これで安心してまた元気に飛びまわる1年にしよう!
情報バリアフリーの取り組みに感謝感謝!!